最初に、伝えたいことを決める。
驚いた表情を見せたいのか。手元の小さな光に気づいてほしいのか。それとも、目の前に広がる場所の大きさを感じてほしいのか。構図とは、画面のどこに何を置くかという組み立てのこと。見せたいものが違えば、同じ場所でも構図は変わります。
AMATO第4話では、最後の黄金の鳥居の場面にこだわりました。このノートでは、その景色を題材に、何を最初に見せるかを整理する方法を紹介します。
点・線・枠を、手がかりにする。
第4話の公開後、今後の画づくりの参考として共有したのが、栗田 唯さんのCGWORLDの記事です。目立つ点、対象へ向かう線、画面内の枠を使った視線誘導が紹介されています。ここからは、掲載した一枚を読むための観察です。
参考:CGWORLD「映画から学ぶ画づくりのセオリー」第1回
01
点を見る
画面の中で目立つ明るさや色が、どこにあるかを確認します。この絵では、暗い青の空に対して黄金の鳥居と中央奥の光が目立ちます。
02
線をたどる
鳥居の連なりをたどると、中央奥の小さな人物へ向かいます。手前の二人もそちらを向いています。
03
枠で囲む
中央奥の人物が、鳥居の柱と横木の内側に収まっています。枠の大きさと人物の小ささを同じ画面で比べられます。
黄金の鳥居なら、景色と表情を分ける。
景色の奥行きを見せたいカットと、その景色を見た人物の反応を見せたいカットでは、主役になる情報が違います。前者は鳥居の連なりと人物の大きさの関係、後者は顔の見え方を優先して設計する、という考え方です。
鳥居、顔、炎のすべてを同じ強さで目立たせる前に、この一枚で最初に気づいてほしいものを一つ決めます。ほかの要素は、その役割を助ける位置や明るさに整えます。


